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克難作品

    ◆貝殼の絵。受難者は貝殻や海胆(ウニ)の殻などで精緻な手工芸品を作った。貝殻の絵は同じ獄中の友にあげるか、訓導処の福利社(売店)に頼んで売ってもらうこともできる。(左、林粵生提供,、陳鵬雲提供)

    ◆手作りの水めがね。緑島に多生する「白水木」は材質が柔軟で変形しないので、受難者も島民の真似をしてそれで手作りの水めがね(水中眼鏡)を作った。人間それぞれに顔形が違うので、水めがねはオーダーメードで作るしかなかった。(陳孟和 提供)

    ◆手作りの楽器。バイオリンの上下響板は解体した沈没船のデッキから取れた板、脇部は台風で壊れた窓板、柄と弓は硬い鍬の柄などから作られた。E弦、A弦は捨てられた電線から抜取ったもの、D弦、G弦は手製の工具で銅線を巻いて作られ、弓の弦は林投の根元の繊維から作られた。(陳孟和 提供)

    ◆星座図。囚われる前は台湾大学病院で眼科主任の職にあった胡鑫麟氏が緑島新生訓導処で十年間監禁されていた時に手書きで描いたもの。現在は令息胡乃元氏(世界的に有名なバイオリニスト)が収蔵している。胡鑫麟氏はかつて息子に、この星座図さえあれば、緑島から泳いで台湾に帰れると話したという。(胡乃元 提供.台灣游藝 写真複製)

    ◆手書きの五線譜。受難者は労働や洗脳教育の余暇を利用して手書きで楽譜を写してギターの練習をした。芋版に線譜を彫り、墨をつけて押し、その上にギターの譜を書いた。(呉水燈  提供)

    ◆イエスキリスト伝。涂南山氏は緑島に送られた時ひそかに日本語のバイブルと矢内原忠雄著「キリスト伝」を身に隠して持っていった。「キリスト伝」は10冊に小さく分けて、茅葺き小屋や石垣の隙間に隠し、余暇を盗んで中国語に翻訳した。改稿すること9回に及んだが、釈放された後、1987年に台南の福音書刊から出版された。(左、涂南山提供・台灣游藝 写真複製)
    ◆写真のスタンド。呉水燈氏手製の写真スタンド。(右、吳水燈 提
供.台灣游藝 写真複製)

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